ウェールズ花暦 1 月
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Witch Hazel(ウィッチ・ヘイゼル): マンサク ラテン語名: Hamamelis
天気が悪く薄暗い日の多い1月。木いっぱいに黄色い花をつけているところを見つけると気持ちが明るくなります。おまけにとても良い香り。この植物は日本でも馴染み深い早春の花マンサク(満作/万作)です。和名は「まず咲く」からマンサクと言われるようになったとか。日本原産のものと中国及び北米原産のものがありますが,イギリスでよく植えられているのは中国原産のHamamelis mollis(日本ではシナマンサクと呼ばれることもある)という品種,もしくはこの品種と日本原産のHamamelis Japonicaを掛け合わせた園芸品種が人気のようです。マンサク科の落葉低木または小高木で耐寒性が強く,樹高は3〜5mになり,秋には葉が美しく紅葉します。花色は黄色が主ですが,赤い花をつけるものもあります。Hamamelisはギリシャ語のhamos「似た」とmelis「リンゴ」から由来し,「リンゴに似た」という意味ですが,リンゴとは全く別の種類です。英語名のWitch Hazelは葉がハシバミ(Hazel)に似ていることから名づけられたようです。Witch(魔法使いの)なんて名前がついていますが,もともとは古い英語のwich/wych/wiceという音からきているとか(意味はよく分かっていないらしい)。北米原産のHamamelis virginiana(アメリカマンサク)は17〜18世紀頃に,Hamamelis Mollis(おそらくはJapnica種も)は19世紀末〜20世紀初頭にイギリスに持ち込まれました。葉や樹皮に収斂(しゅうれん)作用のある成分を含み,止血などに用いられたそうです。
Camellia(カメリア): ツバキ ラテン語名: Camellia
日本が世界に誇る花木といったらツバキ(椿)は代表格といってもいいでしょう。ツヤのある常緑の葉,他の植物が活動を休止する冬に咲く鮮やかで多様な大輪の花,剪定いらずで美しい樹形が保たれることなどからイギリスでも人気のある植物です。ただし日本のように垣根や庭木というよりは広い庭園の Woodland Gardenと呼ばれる庭に見事な木が群植されているといった形でみることが多いように思います。ツバキの名前の由来は,葉が厚いことから「厚葉木」,葉にツヤがあることから「艶(津)葉木」などいくつかの説があります。「椿」の字は春に咲く花ということで当てられたとか。Cameliaの名前は17世紀のはイエズス会修道士で植物学者のJoseph Kamel(1661-1706)から名づけられましたが,ツバキがヨーロッパに紹介されたのは18世紀中頃ですから,Kamelさん自体はこの素晴らしい植物を見ることはなかったわけです。現在の多種多様な園芸品種の大部分は日本原産のヤブツバキCamellia japonicaをもとに作られており,特にこのJaponica種と中国雲南地方のサルウィンツバキCamellia saluenensisを交配したCamellia x williamsiiという園芸品種はイギリスで交配されただけあって風土に合っているのか人気があるようです。ツバキ科の常緑高木で高さ15mになることもあります。 ( 狩野 記 ) |