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ウェールズ花暦  6 月

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Regal Lily(リーガル・リリー):オウカンユリ
ラテン語名:Lilium regale

0706_hana1 Regal Lilyもともとユリ好きなので,本で初めてこのユリの写真を見た時に「是非育ててみたいと」球根を捜しました。しかしオリエンタルやアジアティック系の球根はすぐに見つかるのにこれは中々見つからず,ようやくCardiff Flower Showで球根を見つけて育て始め,今年で3年になります。鉢植えのまま植えっぱなしだったのに,今年もたくさんの花をつけてくれました。花弁の外側はピンクで内側は白,中央部に行くに従って黄色みがかるというなんとも絶妙な配色で,大きな花をたくさんつける為,とてもゴージャスなのに上品で優しげな風情もあります。また香りも素晴らしく,風のない夕暮れには良い香りが漂います(むせるほどではありません)。ユリ科の球根(正確にいうと鱗茎)植物で中国原産。20世紀初頭,著名なプラント・ハンターErnest Wilson(1876-1930)が四川省西部の山奥で発見し,イギリスに持ち込みました。丈夫で病害虫に強く(Lily Beetleという小さくて真っ赤な甲虫が現在イギリス南部でユリの害虫として問題になっていますが,どうやら我が庭はまだ大丈夫なようです),高さは1.2~1.5mほどになります。背が高いのに花がたくさんつくので蕾が出来てきたら支柱が必要です。Liliumの名前は「白い」を表すliと「花」を表すliumの言葉からなります。regaleは「王者の,堂々たる」という意味。オウカンユリ(王冠百合)という和名も立派です。

Astilbe(アスティルベ):アスチルベ
ラテン語名:Astilbe

0607_hana2 Astilbeまるで砂糖菓子のような可愛い花で,一目で好きになりました。育ててみるとこれがまた寒さや病害虫に強く,とても丈夫。なんだかこのコーナーでは丈夫で育てやすいものばかりを紹介しているような気がしますが,人気がある植物というのは花の美しさの他に,そういう美徳を持ち合わせているものが多いのです。日陰OK(あんまり暗いとダメでしょうけど),少々水はけが悪くったって大丈夫。冬には地上部が枯れるものの,春になるときちんと芽を出し,手間はかけずとも形よく茂り,時期になると蕾をつけ花を咲かせる。その律儀さに一種尊敬の念まで覚えます。ユキノシタ科の多年草で日本や中国原産。草丈は30~50cmくらいになります。日本の野生種はAstilbe japonica(アワモリショウマ:泡盛升麻)やAstilbe microphylla(チダケサシ:乳茸刺),Astilbe thunbergii(アカショウマ:赤升麻)などの種類がありますが,これらと中国のAstible chinensisなどをかけ合わせた園芸品種がアスチルベとして出回っています。花色は赤やピンク,白などがあります。Astilbeという名前はギリシャ語の「欠ける」を表すaと「光沢」を表すstilbeからなります。「ツヤ消し」というような意味でしょうか。この種で最初に名づけられたヒマラヤの品種の葉に全く光沢がなかったのでこの名前がついたとか。ウチのは光沢あるんですけどねぇ。

( 狩野 記 )