ウェールズ花暦 10 月
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Cosmos(コスモス):コスモス ラテン語名:Cosmos bipinnatus
日本では10月にもなるとたくさんのコスモスが風に揺れて咲いている風景がニュースなどで紹介されますが,こちらではまだそこまでメジャーな花ではないように思います。それでもこの時期,庭先の花壇などでダリアなどと一緒におなじみの姿を見かけます。かくいう私も,10月の彩りに憧れて今年コスモスを植えました。Sensation という品種のミックスで種の袋には草丈90-120cmと書いてあったのに,よっぽど生育状況があっていたのか,今は180cm以上にはなろうという高さにまで成長し,可憐というよりはたくましい感じ。今もたくさんのピンクの花をつけて,かなり寂しくなってきた我が家の庭を元気づけてくれています。強風で折れたものを根元近くで切っても,しばらく経つと1輪,2輪と花を咲かせ,その生命力の強さには脱帽させられます。メキシコを中心に南米アメリカが原産のキク科の1年草で,一般的にはCosmos bipinnantusという品種をコスモスとして呼んでいますが,こちらではチョコレートコスモス(Cosmos atrosanguineus)やキバナコスモス(Consmos sulphureus)なども時々見かけます。1799年にメキシコからヨーロッパにはじめて持ち込まれたようです。Cosmosという属名はギリシャ語で「秩序・調和」を意味するkosmosという言葉に由来し,bipinnnatusは少々難しくなりますが,「羽状複葉」(大きな1枚の葉の代わりに,柄を除く葉の本体の部分が複数の小さな葉に分かれている状態)という意味です。和名の「秋桜」という名前も素敵です。
Lobelia(ロビーリア):ルリチョウソウ ラテン語名:Lobelia erinus
日本でもロベリアという名前の方が知られているかもしれません。こちらでは夏場の花壇やハンギングバスケットを彩る花としておなじみなので,本来なら10月に紹介するのは少々時期が遅いようにも思いますが,我が家のロベリアは今もまだ健気に小さな花を一斉に咲かせていて,その庭の一角は鮮やかな青に染められています。寒さに弱いとされていますが,ウェールズの気候がマイルドなせいか,花期も6月中旬から10月中旬くらいまでと長く,こぼれ種でも芽を出します。ナメクジなどの害虫にも強く,丈夫で育てやすいのですが,ウサギには好物のようで今年は苦労しました。南アフリカ原産のキキョウ科の1年草で,草丈は10-20cmと低く,よく枝分かれして広がる性質から,鉢植えや花壇,ハンギングバスケットと様々な用途で人気があり,4,5月くらいになるとガーデンセンターに小さい苗が出回ります。花色は青,青紫,赤紫,白などで,花の中央部が白くそのコントラストが美しい。北アメリカ原産で赤花のLobelia cardinalis(Cardinal Flower ベニバナサワギキョウ)もロベリアですが,あまりこちらでは見かけず,ロベリアと言えばエリヌス種を指すことが殆どです。Lobeliaという名前は植物学者のMathias de l’Obel (1538-1616)にちなんだものです。しかしこの花は1752年に南アフリカの喜望峰からヨーロッパに持ち込まれたということなので,ロベールさん自身はこの可愛らしい花をみたことはなかったでしょう。和名のルリチョウソウ(瑠璃蝶草)は青い花色と蝶のような花の形から名づけられました。
( 狩野 記 ) |