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ウェールズ花暦  5 月

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Hawthorn (ホーソーン): セイヨウサンザシ
ラテン語名:Crataegus monogyna

0505_hana1 Hawthorn道路沿いの木立の中でこの時期白い花を枝にびっしりと付けて目を楽しませてくれるこの木。一体何の木かと人に聞いてみると Hawthorn ということでした。バラ科の植物で名前の通りトゲ (Thorn) があります。辞書にはサンザシと出ていましたが,日本でサンザシとしてよく知られているものは中国原産でこちらは0505_hana2 Hawthornヨーロッパ・北アフリカ原産。区別の為にセイヨウサンザシと呼ばれているようです。 落葉樹で大体 8m くらいまで育ち,とても丈夫で環境もあまり問わない上に,春は花,秋は赤い実をつけて目を楽しませてくれるため,庭木や生垣としても人気のある木です。イギリスでは May Flower や May Tree ともよばれ春の到来を告げる花として長く愛されてきました。白い花の他にピンクの八重咲きのものなど種類も多く,広く栽培されています。神話や迷信にも関係が深く,イギリスでは「 Hawthorn を伐ると(引き抜くと)悪いことが起こる」と信じられていたようです。


Laburnum (ラバーナム):キングサリ
ラテン語名:Laburnum anagyroides


0505_hana3 Laburnum

明るい緑の葉と鮮やかな黄色い花を持ち,とてもさわやかな色合いで,花の咲く時期には目に付く木です。最初はよく考えもせずに「イギリスには黄色い藤があるんだぁ」などと思っていましたが,同じマメ科ながら藤は ( ちなみに藤は英語で Wisteria - ウィステリア - と言います ) つる性の植物で日本や中国が原産。 Laburnum は高さ 8m ほどになる落葉高木でヨーロッパ中部から南部原産。全く違う植物でした。花の形から Golden Chain とも呼ばれており,「キングサリ ( 金鎖 ) 」という名前はここから来ています。丈夫で成長が早く庭木として人気がありますが,種には毒性があり食べると危険です。北ウェールズの名園, Bodnant Garden にある Laburnum Arch はまさに「黄金のトンネル」。ウェールズにいる間に 1 度は本物を見たいものです。 Bodnant Garden (National Trust) の情報は下記サイトまで。

http://www.bodnantgarden.co.uk/

( 狩野 記 )