KenのWales 便り - No.23 " ♪ワールドカップとウインブルドン♪"
>>> メニューページに戻る 岡本賢一
あっという間に夏至も過ぎ去り、これからは日に日に昼が短くなる、と思うと憂鬱な気分にと、それはいささか気が早すぎるというもの。
Walesでは、まだまだ日が長く夜10時過ぎまで明るく、あちこちにぶら下げられたフラワーバスケットもようやく花盛りとなり、Manor Houseの庭にもラベンダーをはじめ夏の花が咲きだした。 戸外での生活を楽しむのには一番いい季節。
特にスポーツを楽しむには一番良い季節で、ゴルフ、クリケット、テニスに山歩き、とさまざま。
さて、先週まで、ほぼ同時期にドイツでサッカーのWorld cupが、そして英国ではテニスのWimbledon大会が開催されて、スポーツ好きにはたまらない期間であった。 イタリアの優勝、モレスモの初優勝などで祭典も幕を閉じたが、日本では時差の関係で、実況を見ようとすると、かなり睡眠不足になったと思う。
普通は、Footballのファンとテニスのファンは多少違うものの、こうしたBig eventになると、にわかファンがでてきて騒ぐのが世の常。
ここWalesは歴史的には、Rugbyが盛んでRugbyファンが大勢いて、普段は、Footballなど、“ふん”という感じで歯牙にもかけない人たちも結構いる。 とはいえWorld Cup となるとさすがに、こうした人たちも、England、Englandと言い出し、かなり熱狂的になるので面白い。 Walesは残念ながらWorld Cupには出場していないので、やむなく普段は目の敵にしているEnglandを応援するという現象になる。 Englandの国旗(白地に赤い十字)を2本、のぼりのようにして車に取り付けて走り回っているのが見られる。 普段はこうした光景はまず見られないが。 Rugbyの大会などがあるとWalesのRed Dragonの国旗をはためかして走るのが普通であるが、やはり英国連邦意識の現われか。しかしEnglandが敗れたとたん、きれいさっぱり消えてしまいました。 Rugby の場合はWalesが敗れてもいつまでもWalesの国旗は消えないが。 このあたりはWales人としての意識が働くのかな、と思った。 中には頑なな人もいて、俺はRugbyが好きで、FootballはWorld cupであろうがなんであろうが決して見ない、という人もいる。 決勝戦のFrance対Italyも、知人の一人に、今日は決勝戦があるねといったら、“ふん”と横を向かれてしまった。
テニスファンも同様で、普段は Foot ballといってもほとんど興味を示さないテニスクラブの連中も、さすがにWorld cupとなると、Wimbledonの話題とともに、昨日のFoot ballの試合は見たか、ドイツが強いとか、イタリアが有利、などといってにわか評論家になっている。 Rugbyファンと決定的に違うのは、テニス好きの連中、Footballに対して興味は示してもかなりCool。 車に旗を立てて走り回るようなことは決してしない。 たとえば英国の代表ティムヘンマンを応援して旗を立てて走り回るなんて光景は見たことがない。 テニスそのものがそれほど興奮しないスポーツなのであろう。
評論するにしても、ジダンの行為は良くないなどと、ありきたりの評論で終わる。 かくいう私も、にわかファンとなって、World cupの決勝戦は友人の家でビールを飲みながら、TV観戦をして、夜遅くまでわいわい騒いでいた。
さてEnglandの国旗の後日談。 数日後、Walshに旗の話をしてやはりWalesだねといいましたら、‘お前は何をかんがえているのかね? あの連中はみんなWalesに住むEnglishだよ。 Walshは絶対にそんなことはしないよ。’と、注意されてしまいました。 なるほどそういうものか、合点がいった気がしました。 2006年7月中旬

ラベンダーが咲くGliffaes (Country House)

Flower basket が吊り下げられたAbergavenny |