KenのWales 便り - No.25 " ♪デジカメ♪"
>>> メニューページに戻る 岡本賢一
Walesはすっかり秋も深まった感じで、木の葉も紅葉を始めた。 頻繁に雨も降るようになり、冬の気配もマジかに感じられる。カメラを担いで、出かける日もだんだん少なくなってくるであろう。
私はいつも、愛用のNikonの1眼レフを持ち歩くが、これは従来のFilm Typeで今流行のデジタルの一眼レフではない。このメーカーNikonが昨年末にFilmカメラから撤退するという衝撃的なニュースがWalesにも届き、そこまでデジカメが普及してしまったかと愕然たる思いをしていたが、それでも相変わらずFilmのNikonを担ぎ、デジカメは補助的にしか使っていなかった。
最近、いつもFilmの処理を頼んでいたカメラ屋にFilmを持っていくと、そこのおばさんが来月でもう店じまいをすることになった、という。 何でもここ英国でもデジカメが普及して、もうFilm処理の商売が成り立たないという。もう一軒コダックのDPEがあるが、フジフィルムの場合はこの店のほうがきれいに仕上がるので、愛用していたが、残念!
おばさんに、‘英国でもそんなにデジカメは普及しているの?’と聞くと、もう7-8割の人がFilmカメラから切り替えてしまった、という。 やれやれ、私の知っている英国人は大変保守的で、簡単に新しいものには飛びつかない、新型製品が出てきても、手持ちの旧型の品物が完全に壊れてもう修理も不可能というくらいになって、初めて新しい製品に手を出す、そんな人たちと理解していたが、いささか誤解していたかな、と少し思い直した。
何しろ英国ではしばらく前までは、1眼レフでないカメラ、すなわちFinderが別でパララックス修正が必要なんてカメラを時々見かけて大変懐かしい思いをしていたのに。
そんな人たちがわずか1-2年で、デジカメに切り替えたなんて、にわかには信じられない。それから、私の周りにいる人たちのカメラを観察することにしたが、その結果なんとかなりの人がデジカメに切り替わっているではないか。いろいろと聞いてみるとFilmカメラは持っているけれどほとんど使用しなくなったと。 ‘何しろデジカメのほうが手軽で便利’と口をそろえて言う。 確かに気軽に撮影して気に入らなければ即座に消去し、また取り直すなんてことから、電子Mailに添付して状況をすぐに知らせることができる、撮影後も好みに応じていろいろと修正ができるなど、便利なことはたくさんある。
しばらくして、カメラの好きな友人に、‘俺はFilm Cameraがいい’しっとりとした情緒がある、フォーカルプレーンのシャッターが落ちて、はじめて撮影した気分になる、なんていうとそんなのは懐古趣味だよと、にべもなくいわれてしまった。
それでも、Filmカメラでしか味わえない楽しみがあるだろう、たとえばレンズによるぼけ具合や色調の違いなどなど、といったら、そんなものはデジカメならあとでいくらでも修正して処理できることだよ。 変なこだわりはしないほうがいいという。
そして最近のデジカメは大変良くなってきて、いろいろ改良されているので問題はまったくないよ、とまでいう。 最後にCanonのデジカメがたいへんいい、特にEOS5Dがいいよと機種の選定までしてくれた。口には出さなかったが、俺はねっからのNikon のフアンだぞ、と心の中で叫んだ。(Nikonの宣伝をするつもりはありません。念のため)
2006年9月初旬

太陽に輝くWalesの秋の雲。 カメラ:Nikon Coolpix3200 |