KenのWales 便り - No.28 " ♪飛行機雲♪"
>>> メニューページに戻る 岡本賢一
昨年の11月はじめから今日まで、激しい雨降りに加えて風まで吹き荒れて、日本の台風のような天気が続いている。 最近の嵐では英国全体で10数名の死者まで出ている。例年ならば12月から今ころはもう落ち着いた気候になるのだが、今年は未だに荒れ模様で、近くを流れるUsk川も氾濫を繰り返して、川の両側とも水浸しである。 川ぞいの道路も冠水して通行止めになり、迂回しなければならず、不便この上ない。 そしてこのUsk川は両側に土手もなく自然のままの川である。毎年こうした状況を繰り返しているにもかかわらず、けして護岸工事などせずに自然のままに任せている。 おそらく日本であればたちまち堤防を築いて両側コンクリートで固めてしまうのだろうが、水害が起きても人の手を加えずに自然をそのままに保つという、英国のこうした頑ななまでの保守性はみならうべきなのか?悪天候に加えて、今年はとても冬とは思えないほどの暖かい気候が続いており、気候が完全に狂ったとしか思えない。 例年2月に咲くSnow dropもすでに開花しておかしな気候を肌身で感じる。 Kentの友人からはSnow dropどころか、水仙まで咲きだしたとの便りがあり、今年はどうなってしまったのか、地球の温暖化が気になる。
この荒れた天気も、雨の神や風の神がつかの間休むのであろうか、ときたま晴れ渡ることがある。 そんな日には、ここがちょうど飛行機の航路の下に位置するらしく、青空に白い飛行機雲が何本も飛び交うのが見られる。 一日あたりの飛来数はおそらく100機では効かないであろう。地元の人に聞くと、南北の航路はグラスゴーやエジンバラとスペインやあるいは遠くは南アフリカの間を結ぶ路線らしい。また東西の航路はロンドンと北米東海岸たとえばニューヨークなどと結ぶ路線とのこと。 この飛行機雲も、飛行機通によると、2本の航跡と4本の航跡があり、4本はジャンボやAirbus340などの大型機 すなわち遠距離の飛行機であり、2本のものはより小さい飛行機 たとえばBoeing737やFokkerのような中短距離用の飛行機であるとのこと。 要するにエンジンが4つか2つかの違いであるが。 たまに暇なときに少し強力な双眼鏡で見ると、なるほど大型機か小型機か程度はわかるし、条件がよければCarrierもわかることがある。 あれはBAの飛行機、これはVirginだなどと発見して喜んでいる。さらに、あれはジャンボのような大型機で西に向かっているからNew York行きかな、これは南に向かっているのでマドリッドにでも行くのかな、などと勝手な想像をして、あれに乗ればマドリッドにいけるなー、なんてふと考えた。
そんな空を漫然と眺めていたら不思議なことに、小学校の時の事が思い出された。父親の転勤で仙台に住んだことがあり、そのときの小学校の脇を東北本線が通っていて、放課後校庭で遊んでいると、必ず上野行きの特急「青葉」が通過するのを見て、「あれに乗ると東京にいけるなー」と、夢見ていたことが一瞬よみがえった。Walesにいながら何故こんなはるか昔のことが、頭をよぎったかまったくわからないが、ひょっとすると加齢のなせる業か。2007年1月中旬
飛行機の航跡

咲き出したSnow Drop (Gilwernにて) |