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KenのWales 便り - No.5 "Walesの山"  

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Walesの山」といっても昔の映画の話ではありません。 丘陵地帯の多い比較的平坦なイングランドと違ってWalesには山がたくさんあります。 北にあるスノードンはWales で一番高い山ですが、ここ南Walesにも歩いて楽しい山がたくさんあります。この近辺ではPen-y-Fan という山が一番高くて、といってもせいぜい800m弱ですから日本で言えば簡単なハイキングといったところでしょうか。他にもBlack mountainsという連山などがあり歩く場所には不自由しないのです。

 夏休みの時期には、Walesの山歩きに, 地元だけでなく遠くからも来ます。 英国国内のみならず、オランダ、フランス、ドイツナンバーなどの車をよく見かけるのもこの夏季休暇の時期ならではです。日帰りの軽装者や縦走を目的に本格的な装備をした人など、多くの人々が山歩きに出かけるのですが、今年は涼しいせいか幾分少ないように見受けられます。

 今年は、日本の猛暑続きに対して、
Walesでは大変涼しい夏となり、先日はとうとう暖房を入れるほどでした。太陽もなかなか顔を出してくれずに、どんよりしてすっきりしません。いつもならこちらの人が言う‘Indian Summer’(雲ひとつない青空で、気温が30度近くまで上がる日)が必ず何日かあるのに、今年は現在まで皆無です。世界的異常気象です。
稜線から見るPen Y Fan
 とはいっても家の中にじっとしていても詰まりませんので、時々山歩きに出かけます。
 先日も天気がよくなったので、急に思い立って、急ぎサンドイッチを作り、小さいリュックを担いで近くの山に登ってきました。

  急な斜面のアプローチを
1時間半ほどで登りきると、あとはなだらかな稜線歩きに変わり楽しく歩いていけます。山頂でみんな昼の食事をしているので、私も平らな石を選んで腰をおろして持参したサンドイッチとお茶で簡単な昼食を取りました。 となりで休んでいた夫婦が声をかけてきて、中国から来たのか?というのでいや東京から来て今はAbergavenny に住んでいる、というと、ああ日本人か!という。そして東京には地下鉄はあるのかなどと、変な質問を受けていると、その隣の4人組みが横から口を入れてきて、自分たちは日本に行ったことがあるという。 そのうちの一人が流暢な日本語で、‘私は4年間日本にいたことありまして、富山市に2年間、後2年名古屋にいました。でも富山がとっても好きなのです。’という。 Walesの山の上でこんな流暢な日本語が聞けるとは考えてもいなかったので驚いたが、‘どうして富山が好きなのですか?’とたずねると、‘名古屋ほど大きくないし、落ち着いた町で魚がおいしくて、人々も親切です。’と、そして続けて‘まあ何といいましょうか、住めば都、そして郷にいれば郷に従えでしょう。’などとつじつまの合わないことを言うので、日本語は流暢だが本当の意味はわかっていないのかもしれないなどと、いささか彼の真意をいぶかったが、次の瞬間、彼がわずかにはにかんで‘富山にはGirl Friendがいるのです’と。 ああそうか、それですべて理解が出来た。富山そのものが好い訳でなく、彼女がいいということであった。                      
                           
20047月下旬