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KenのWales 便り - No.9 " Japan week ♪♪"

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岡本 賢一 


11月22日から12月3日まで、Walesの首都CardiffにてJapan Weekが開催された。きっかけは、Londonの日本大使館から声かかり、昨年11月にイラクで悲劇的な最後を遂げられた奥大使の1周忌に当たり、記念行事を行いたいとのことであった。


依頼を受けた水櫻会(日本とWales間の親睦団体で私もメンバー)が主催者となり、各種イベントの企画をして実行に移したしだいである。行事として何を行うかについては、いろいろな意見があったが、故人が日本とWales間のラグビー、またいろいろな日英文化交流に貢献されたことを考えて、全日本対全Walesのラグビー親善試合、ならびに北九州で活動されている 澤 和樹芸大教授の率いる響(ひびき)ストリングスによる音楽会、それに琴の演奏会、また3日間にわたる日本の映画祭も行った。

ラグビーは残念ながら日本代表は0得点で大敗を喫した。親善試合とはいえもう少し日本チームにがんばってほしかった。


 Japan Dayでは日本伝統文化の紹介、たとえば着物ショウや折り紙、俳句、また柔道、剣道、空手などの武芸、簡単な屋台なども準備して日本の味や酒なども紹介し、始めての体験をした人たちは不思議な味だなという顔をしていた。 また剣道や柔道など大勢の観客が楽しんでいたが、身体障害者による柔道の模範演技が行われると、多くの観客から感動の拍手を得た。
着物のShowは格別人気があり、ちょうど時期的に七五三の時期であったので、子供たちにもモデルをやってもらい、日本でのこの伝統行事の由来などを説明した。観客からは、かわいいとか、きれいとかの声がかかり非常に人気があった。
また新しい日本文化の分野では現代日本絵画、写真などの展覧会も行い、斬新な日本の現代Artに驚きとともに多くの称賛を得た。

 さて、最終日に行われた沢 和樹さん率いる響ストリングスの演奏会では能管の第一人者赤尾美千子さんが競演して 芥川也寸志や松下 勳の曲などを演奏して日本の現代音楽の紹介も行った。 会場は Wales National Museum で行ったので、通常のコンサートHallと異なり、大変残響が長く、おそらく3~4秒あると思うが、ちょうど教会で聞くような感じだった。 演奏会後、全楽団員を交えて行った打ち上げ会で、沢さんと話したらやはりこの点は気になって演奏方法を残響にあわせて変えたそうである。
この日は 松下 勲作曲の‘如月に’を演奏したが、現代の日本の作曲水準を示すいい機会でもあったと思う。 特に西洋音階と和音階の微妙な融合を堪能できた。 2本の能管を交換しながら演奏した赤尾さんの技量と音楽性を持ってなしえる領域かと思った。

 
打ち上げ会でその赤尾さんと話す機会があり、笛についていろいろと貴重なお話を聞かせて頂き、大変おもしろかった。能管は普通の篠笛と異なりその内部に‘のど’と呼ばれる部分があり、空気の流れがそこで絞られるような構造になっている。それゆえに大変演奏が難しいがその代わりあの突き刺すような鋭い高音が出せるのである。それでかつ西洋音階にあわせていくことは相当に難しいことであろう。うーん、名手といわれる人々の領域なり。

 
こうなると、音楽好きの私としては、Japan weekはもうどうでもよくなり、他の楽団員の人たちともいろいろな音楽談義をして、完全に舞い上がってしまった。 このことだけでも私にとっては Japan week をやった価値があるというもの。他の人たちからしかられそうですね。
こうして通常の音楽会では決して、経験できないようなアフターコンサートを楽しませてもらった。 

                                                                    2004年 冬至

 

 

 


   

 

演奏会の澤さんと赤尾さん

 

 

 

 

  空手のデモンストレーション