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KenのWales 便り - No.15 " 夏の休暇♪♪"

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                                                岡本賢一
 
 

よく行くパブで仲間と飲んでいると、背後から「ひさしぶりねー」と明るく弾んだ声がした。 振り返ると、クラスメートのクローディアが青い瞳をきらきらさせて立っていた。「ああ君か、元気かい」と、たずねるまもなく、たたみかけて「もう夏休みはとった?」と。「まだだよ、来月1週間ほど休みを取るつもり」というと、彼女は明日から2週間休みで、スペインに行くという。 どうりでうれしそうな顔をしていたわけだ。

こちらの人は、日本人のように観光地を立て続けに回ってくるという旅行はほとんどしない。 2週間ならその期間Lodgeなどを借りてそこでゆっくりと生活をするのがほとんど。 いわゆる滞在型で、あちこち回りたい人は、自家用車やレンタルのキャラバン車で旅行する。中には乗用車にテントや寝袋を積んで旅行する人もいる。この手の人たちは旅行期間も2週間などでなく、一ヶ月単位になるらしい。

 

週間単位でLodge などを借りて休みを楽しむ人は、多くの場合自宅の生活Styleをそのまま持ち込む場合が多い。 彼らに言わせるとまったく違うというのだが。 たいがい食料品を買い込んで3食自炊をして、近くを散歩したり、読書をしたり、のんびりと過ごす。 普段なかなかできないことを休み期間中にやると言う点では日本人も同じであるが、やり方がまったく違う。

クローディアの場合はスペインといっても、イギリス人が良く行くアンダルシアやバレンシアでなく、ピレネーの山の中という。 気が向いたら山歩きをしたり、読書をしたりして楽しむと。 それならスイスはどう、というと、スイスは物価が高いのでだめだと。 そう彼らは休暇に費やすお金もできるだけ節約して安く済ますことを考える。 往復に使う飛行機は、いわゆる格安のTicket で大手飛行機会社が運行する定期便ではなく、週に一回しか飛ばないチャーター便である。したがって最低でも週単位で滞在しないと帰ってこられないということである。 ちなみに今回は往復2週間で£43であるという。これは税金が£30~£40かかるということを考えると、実際の運賃はほとんどただに近い。どうしてこんなことができるのか知らないが、一年も半年も前から計画して、こういう格安旅行を実現する。彼らにとっては如何に安く楽しく休暇をすごせたか、それが重要な点であり、高いお金をかけることは決して自慢にはならない。 彼女の場合は毎年同じところに行くらしく今年行った際に来年の休みの分も予約してくるという。

毎年同じところで飽きないかというと、飽きない、毎年違う様子を見せてくれるし、毎年行くと知り合いも増えてなかなか楽しいという。 高いお金を使って、忙しくあちこち駆け巡って、挙句の果てに疲れ果てて帰宅するなんて休暇ではないと。

確かにそうではあるが、日本人がそんなことをするのは難しい。

ある日本の友人が、彼らを見習って滞在型の休暇をしようと、1週間海辺のロッジを借りて奥さんと二人で過ごしたが、もう2日目から退屈してしまい、一週間落ち着かずどうにもならなかったと話してくれた。 

 

                                 20057月下旬

 



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