KenのWales 便り - No.18 " ♪ オープンカー ♪"
>>> メニューページに戻る 岡本賢一
今日は、すばらしい冬晴れの一日であった。
10月から11月はじめまで雨が降り続き、その後大変寒い日が続いたが、12月になりここしばらく比較的暖かくて雨のない日が続いている。
いつものペトロステーションでガソリンを入れていると、隣に年代物のMGのOpen-carが入ってきて給油を始めた。 そのおじさんが、今日は天気が良いのでオープンカーの日なんだよ、とうれしそうに話しかけてきた。 ‘そうですね、今日は天気が良くてさわやかで、オープンカーで走ると気分が良いでしょうね’と答えると、この車は30年近く乗っているが、年に数回メンテナンスをするだけでほとんど故障もしないで、よく走ってくれる、私の愛車とのこと。
ああひょっとすると、自分の車の自慢話を聞かされた挙句、私が乗っているような新しい車にけちをつける輩に出会ってしまったか、と一瞬思った。英国人独特の皮肉を込めて、こちらの新しい車をけなすという展開に出会ったことがあるので、またかと思った。
しかしこのおじさんはそんな気はないらしく、「今日みたいな天気がいい日は、Open-carが楽しめるので幸せだよ。この車には雨の日には絶対に乗らない」という。 この手の人は最低でも2台の車を持っていないと古い車の維持はできないであろう。
一年に何日くらい乗るのかと聞いてみたら、天気しだいではあるけれど、まあ30日乗ればいいほうかな、という。 普段は車庫にしまっておいて、きっとその30日のためにせっせと磨いて手入れをしているのだろうなと、想像した。今日のような天気のいい日には、いつもより多くのOpen-carを見かけるので、きっとこのおじさんのように、普段使いの車とOpen-carと使い分けがされているのであろう。
日本の晴れた夏の暑い日にOpen-carといっても、暑さと湿気とでとても乗る気はならないし、まして東京のような空気まで汚れていてはもう何をかいわんやである。そこにいくと、ここWalesのように空気がきれいで、晴れれば大変さわやかで、しかも道路は両脇緑豊かで適度に曲がりくねっていては、私でもOpen-carでDriveを楽しみたくなるのは自然の理。
私が親しくさせて戴いているご夫妻がおり、2人とも今年70歳になったところであるが、奥さんの70歳の誕生祝に、ご主人はなんとOpen-carを贈った。70歳のおばあさん(失礼!)が、颯爽と風に髪をなびかせながらOpen-carを運転する姿は、なんとも絵になる。
そういえば、天気のいい日に、ときたまおばあさんドライバーが2シートのOpen-carで、その白髪を風になびかせながら私の車を颯爽と追い抜いていくようなことがあるが、日本ではまず見られない光景。
私は、車のことは詳しくないが、2シートのOpen-carがヨーロッパで発達してきた理由がなんとなくわかる気がする。
2005年12月中旬

すっかり冬の色になったSugar Loaf(別名Wales富士)(AbergavennyのUsk-Riverから) |