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KenのWales 便り - No.3 "日本人補習校"  

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私がこのWales 便りを書き始めた際に、「あることがきっかけとなって、このたびWales便りを書くことにしました」と皆様にご挨拶を申し上げましたところ、そのきっかけを教えてほしいとの要望が寄せられておりますので、今回はそのあることについて書くことにいたします。
世界には、日本の地を離れて教育を受けなければならない日本人児童たちが数多くおります。企業の駐在員の子弟をはじめとして何らかの事情により外国生活を余儀なくされた子供たちです。この子供たちが日本に帰国した際に、生活などに困らないように、日本語をはじめとした教育を目的に日本人学校および補習校が主要都市に設立されています。 Wales では1981年来、首都のCardiffに日本人補習校が設立されています。 学校についての詳しいことはWales 日本人会のWebsiteをご覧ください。
前置きが長くなりましたが、この補習校の校長先生が大変日本語教育に熱心で、生徒たちに作文を書かせて日本語の教育を行っています。
この校長先生の指導の下に、毎年ある決まった題を与えて それについて全校生徒のみならず先生方も作文を書き文集を発行しています。ちなみに今年は「一生懸命」の命題でした。
この作業は各人の考えた事、感じたことを整理しまとめたうえで、それを適切な日本語の文章にするという大変な作業を要求されます。日本語の表現力のみならず、論理性も求められるからで、単なる日本語教育だけではないのです。
以前から文集を頂くたびに感心して読んでおりましたが、今回は特に、子供達がいかになれない海外の環境に溶け込むべく悪戦苦闘しながら「一所懸命」生きているか、一人一人素直な文章で大変生き生きと描かれております。 世間では、よく小さい子供たちは海外でもすぐに順応するとまことしやかにいわれており、私もそのことを頭から信じていました。しかし、実際には子供といえどもまったく異なる言語環境に順応するために如何にもがき苦しんでいるか、この文集を読みよくわかりました。 そして自分の不明さを大いに恥じたしだいです。 同時にこうした素直な文章で率直に自分の感情などを表現できたら素晴らしいと思い、私自身のための作文教室として、このWales 便りを書く決心をした次第です。
今後、どこまで書けるかわかりませんが、少しでも多くの方々にWalesの雰囲気をお伝えできればと、つたない文章を綴っております。

2004年6月初旬 岡本 記