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第11回 山田啓志君 こんにちは
1.イギリス滞在期間 小学校2年生から、小学校6年の卒業数ヶ月前まで。1998年2月に帰国。
2.帰国後 帰国後は、大阪の千里国際学園という、(まるで)インターナショナルスクールで中高6年間を過ごした後、筑波大学の国際総合学類に入学。国際関係学(今は主に経済学)を勉強しています。今3年生で、来月から4年生になります。どちらの学校も、補習校に負けず劣らずとても面白い学校です。興味があればいつでも聞いてください。。
3. 近況について 世間が就職活動ムードで盛り上がる中、正直その流れには乗れない自分がいます。一般的に見ればだらけている様にも捉えられますが、人とは違うペースで進むことは悪いことではありません(そう願いたい!)。というのも、いくつになってもそれまで一番大切だと思っていたものに代わって、新たにとても強く惹かれる「なにか」に出会うことがあるからです。私も、この時期になって新しい「なにか」に興味を持ってしまいました。それは疫学や医療統計学といった、データの面から人と環境の関係を考え、より多くの人が健康で病気にならない生活を送るように関わっていく学問です。こうした知識を身につけ、それを必要としている国々で多くの人のためにその力を活用したいと思い、現在大学院に進学しようかどうか、迷っているというわけです。そろそろ決断をしなければなりません。悩むのと同じくらい、決断も大切です。
4.後輩へ一言 日本にいる親戚のおじさんや、いとこのお姉さん達によく、「君はいま貴重な体験をしているんだよ」と羨ましがられることがあると思います。でも、みなさんにとっては、それはとても日常的で当たり前の毎日ですから、「何が?」と思ってしまうかもしれません。でもこれはちょっと、もらったのに今はまだ開けてはいけない(それに開け方も分からない)プレゼントに似ています。5年後、10年後を待っていてください。きっとあけ方も中身も分かるはずです。 私のプレゼントの中身は「違い」という言葉でした。 あることを確かめるには、それを他の何かと見比べる必要があります。同じものだけを毎日見ていたら、それが他のものと違うということはわかりませんよね。そもそも他のものがあるということにも気づいていないかもしれません。例えば、りんごがバナナと違うことを知るには、自分の目でバナナを見なければなりません。それで初めて、あぁりんごは赤くて丸くて、バナナは黄色くて細長なんだと分かるのです。その後、パイナップルを知り、キウィを知り、ラズベリーを知る。そうすると、「フルーツ」って一言で言ってもそれぞれ全然違うのだというのが分かります。 日本というところは、多くの人が「日本にはりんごしかない」と思っているところです。バナナがあっても、それは赤く塗られたバナナか丸いバナナにしようとします。でもそれは本来のバナナではないですね。 人々はそれぞれ、自分のアイデアがあるので、アマゾンの部族の様に限られた社会で生活するのも、今の私たちの様なグローバルな生活をするのも全くの自由ですが、ただどこまでいってもりんごもバナナも現実に存在するという事実は変わりません。それはアマゾンにりんごがたとえなくても変わらない事実です。だとしたら、今の世界の全体像を少しでも分かるためには、様々な「違い」をより多く知る、ということが一番大切なことだと思うのです。ウェールズ(又イギリス)にはフルーツのように色が異なる人、甘みの種類も酸っぱみも違う様に宗教の違う人、タネの形も木の育ち方も違う様に文化背景の違う人、千差万別の果実のような人たちがいます。ですから、りんごはバナナがあるから、バナナはりんごがあるからお互いの美味しさがより一層際立つように、週日は現地校、土曜日は補習校に通うみなさんは、それだけとっても、色々な味を楽しめるとてもフルーティーな毎日を送っていると思います。 私のプレゼントの中身はこんな「違い」に気づかせてくれるものでした。プレゼントの中身は誰でも見られるわけではないかもしれません。成長する過程で、どこかで失くしてしまうかもしれません。それに開けたからといって嬉しくなっても、他の人から見たらガラクタ同然のものかもしれません。でも、それはあなたへのプレゼントですから、そうなっても気落ちすることはありません。誰かと同じである必要はありません。毎日進んで、色んな道を歩き、新しい人と話、見たこともないものに手を伸ばしてみてください。 補習校での生活は私のこのプレゼントをより大きくしてくれるものでした。今も変わらず素晴らしい授業をされている先生方に、改めて感謝したいと思います。 |