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19 藤井 優歩さん こんにちは

 ウェールズを知って日本をみる。日本を知って世界をみる。

 1 滞在期間

私は1997年、5歳で渡英し、2003年、小学5年生を終えたところで帰国しました。当時は日本人が非常に多く、私の学年の入学生は20人でした。その後5年間の日本生活を挟み、昨年9月よりUnited World College of the Atlanticへ留学しております。

 2 帰国後

帰国直後は地元の小学校の6年生に快く迎えられ、何もかも新しい楽しい学校生活を過ごしました。ウェールズへの未練は長らく消えることはありませんでした。この「故郷」を思う気持ちによって、友人との連絡も途絶えることなく続き、6年間で培った英語力を失うこともありませんでした。英会話教室の代わりに毎週国際電話をかけさせてくれた両親には感謝しています。中学では次なる外国語を習得することを目指して、フランス語を学ぶことができる白百合学園への受験を決めました。ウェールズでのびのびと育った私ははじめ、塾へ通うことに抵抗がありましたが、今となってはこの選択をして正しかったと確信しております。フランス語の習得はもちろんのこと、厳しい校則に隠れた礼儀作法や簡単な立ち振る舞いにおいても日本人として恥じない(又は日本人らしい)行動をとれるようになったことは現在の生活においても役に立っています。海外生活の影響で、日本文化への関心も芽生えました。次に海外へ渡る時にはきちんと日本を紹介できるように、着付けと篠笛を始めました。どちらもまだまだ未熟ですが、趣味として続けています。

 3 近況 

現在は
Atlantic Collegeにて、IBInternational Baccalaureat)というA-Levelに相当する課程で、現代西洋史や言語を専攻しています。しかし私が留学したいと思ったのは、Atlantic Collegeが掲げる共同生活を通じた国際理解の方針に魅力を感じたからです。私のルームメイトはポーランド人、ノルウェー人とウガンダ人。彼女たちとの雑談の中から学ぶことの多さは計り知れません。合計80ヶ国以上から生徒が集められているこの学校にいると、世界で起こっている紛争も突然身近に感じられます。帰国直後はウェールズに帰りたくて仕方がなかったけれど、高校に入る頃にはそんな考えは消え失せ、むしろ日本人として日本を伝え、世界を知りたいと思うようになっていました。そんな思いに見事に答えてくれたのがAtlantic Collegeであり、偶然にもウェールズにありました。将来は、言語力を活かして、国際問題の解決に携わりたいと考えております。しかし、これはあまりにも漠然とした「夢」であり、どんな形でそれを達成したいか、考えることが現在の私の課題です。

 4 補習校の皆様へ

6年間の英国での経験が、今の私を創り、夢を支えています。みなさんも何事にも挑戦して、「これは楽しい!」と思えることを見つけてください。私の場合は言語でしたが、どの方向に興味が向こうと、自ずと将来に向かっていくと思います。最後になりましたが、私も漢字プリントやあのね帳、補習校の宿題とはいつも戦っていました。簡単ではないけれど、補習校がなければ日本の生活を楽しめなかったであろう先輩として、エールを送ります。がんばってください。絶対に努力は報われます。(2009 6)