|
>>>メニューページに戻る
先輩インタビュー25 岩本さなえさん
1. 滞在期間 1998年~2007年
補習校には小学一年から中学三年まで通い、その後日本へ帰国しました。 |
|
2. 日本に帰国してから
補習校で中学三年までの勉強を終え、東京都立国際高校へ入学しました。 国際高校での三年間は勉強に全く力を入れず、部活や行事に専念する毎日を過ごしました。行事は国際高校にしかない独特のやり方で、先生は一切かかわらず、全て生徒がやると言う不思議なものでした。体育祭や桜陽祭(文化祭)など、先生が生徒に指示されて動くといった光景は毎回の事で、全校生徒が行事に力をいれている高校だった事を今でも覚えています。どの生徒も行事には熱い思いがあり、結果発表は常に涙と感動で埋め尽くされるほどのパワーがありました。受験を控えている夏もそのパワーは衰えず増して行く一方で、三年生は最後の最後まで国際らしさというものを後輩に伝えていきます。このため、私が今までに体験する事のなかった先輩後輩の関係が体験でき、後輩としての姿勢や、先輩としての責任を学ぶ事ができました。 また、行事だけでなく部活にも専念し、高校ではチアリーディング部へ入部しました。半年間はプレイヤーとして参加し、二年半はマネージャーとしてチームをサポートしましたが、ここでも国際らしい熱があり、何よりも厳しい練習でした。朝昼夕の練習はもちろん、土日は必ず練習があり、夏休みは2日しか休みがないほど忙しい毎日を過ごしていたのが、今では信じられません。何よりもチームワークを大切にする伝統があったため、練習のあとは夜遅くまでミーティングをし、話し合いをする日々を過ごしました。 体力だけでなく、精神的にもきつい練習でしたが、得るものは計り知れないほどあったのを覚えています。部活に没頭した三年間は私にとってかけがいの無いものになり、絆だけでなく、人と人との繋がりや、人を信頼できるという大切さや大変さを身をもって体験する事ができました。三年間の間にこれ程の経験ができた事が何よりも誇りに思えます。 部活と行事に没頭していた高校生活で心に残っているのは、「今自分には何ができるのか」「今何をするべきなのか」を常に意識していた事です。また何かを「伝えていく」という大切さも実感できたと思います。これは一見普通であり、簡単そうに思えますが、実際に意識するのは難しかったです。何かを伝えたり、やるベき事を意識すという事はそれだけの努力と思いが必要なのだと思い知らされました。この経験は今でも私の支えになっています。 |
|
3. 近況
高校を卒業し、今はイギリスで勉強しています。イギリスで勉強しようと思ったきっかけは、高校での経験を生かし、人の事を学ぶ事ができる心理学を勉強しようと思ったからです。しかしイギリスに来て色々な事を考え、勉強させてもらえる機会があり、新たな目標ができました。 日本へ帰国する前の私は、全く日本の事が分からず、自分はイギリス人だと言い張っていました。今となっては、それは日本の事を理解せず、しようとしていなかったからだと感じています。そんな自分の浅はかさを情けなく思うようになりました。 日本で暮らした三年間は、得るものが多く、新たな自分を探す事ができましたが、日本の文化や暮らしをありがたく思えた三年間であったと、イギリスに帰り強く感じるようになりました。 イギリスで改めて勉強する事で、歴史や伝統的な文化の事だけでない、国の大切さやありがたみを感じる事ができました。私はただ気づくのが人一倍遅いのかもしれませんが、イギリスへ帰り勉強する事で、人にとって母国や文化というものがどれだけ人としての理解を得るか、自分の誇りになるのかに気づく事ができたと思います。この経験を生かし、少しでも多くの人に国や文化の大切さを理解できる環境を作り、母国や国の大切さを伝えられる存在になれるよう、勉強に励みたいと思います。 |
|
4. 後輩へのメッセージ
何事も全力でやって欲しいです。私は遊ぶ事ばかりに力を入れすぎましたが、それでも得るものはたくさんありました。今できる事は今しか無いと思って頑張って欲しいです。皆さんも必ず没頭できる事や楽しく思えることがあるはずです。それを一生懸命やれば必ず自分の力になります。 補習校の皆さんを応援しています。= 記2011年7月 |
| |