Wales Japan Club logo

>>>メニューページに戻る

補習校便り 2007年7月

 元NHKアナウンサー末利光氏のお話から

田口知子

 先週の末氏との懇談会は、バザーと重なったために参加できる方が限られてしまい、皆様方には申し訳なく思います。末さんから「こちらで娘(本校でも卒業式に琴演奏をして下さった寛子さん)が多くの方に支えていただき、大変感謝しています」とのことでした。大学の卒業式も心に残るものだったそうです。音楽セラピーのコースは、大変厳しいとお聞きしました。寛子さん、大学ご卒業おめでとうございます。ここで懇談会の内容を簡単にご報告します。

☆ 仕事について
 最初の仕事は,天気予報から。次に深夜のニュースへ。ゆっくりよく分かるように読んだ。仕事であがる人は、伸びる。それは努力するからだ。アナウンサー志望の人によく言うことは、「社会勉強を続けることが一番の準備になる」ということ。アナウンサー試験は5次試験位まであるが、語学力(外国語)も得点の3割ほどを占めるので、がんばっておくとよい。仕事に回り道はないということを、実感している。日本中を回ったことで、人との出会いが広がった。今は春日居郷土博物館の館長をしているが、いろんな場面で助けてくれるのは、今までに出会った人達である。また、今の日本は「日本語をきれいに話す」という分野は、需要が高い。私もカルチャーセンターで教えている。生徒さんは、皆、志が高く勉強熱心である。

☆ 朗読
 文章には起承転結がある。話の山場は、転の終わりに来ることが多い。物語文の朗読準備は、まずどこが山かを見つけることからだ。準備においてここに最も時間がかかる。その山が見つかれば、あとはその山に向かって読んでいけばよい。文章を書くのが上手な人は、朗読も上手である。

☆ 文章上達のこつ
 私が小1の時に、先生から教科書の書き写しをさせられたことがある。面倒に思われがちな作業だが、書き写しの効果は非常に大きい。文学作品でも何でもよいから、とにかく良い文章を原稿用紙に書き写すと、とても良い勉強になる。まず文章の構成方法が分かるので、構成力が身につく。また良い文章が頭に入る。立派な文章は、赤線を引いて、覚えていくとよい。良い言葉はどんどん盗むことだ。私は、人からいただくはがきや手紙で、心に残る言葉に出会った時は、それらを古くなった週刊誌に貼りつけて保管しておいて、何度も読み返したものだ。
 言葉のアクセントは13歳まで、文章は20歳までに定着すると考えてよい。あとは、応用の過程だ。今の若者の会話を聞いていると、単語で話が進んでいく。会話の言葉がとても短い。文章できちんと話をする訓練が必要だ。家庭で話す言葉を大切にしてほしい。(7月14日)

夏休みを前に

 これから長期休暇に入り、ともすれば生活のリズムがくずれてしまいがちです。休みが終わった時に、これだけはやったというものが残る休みにしてほしいと思います。そのためには、まず親子で目標を決めることです。たとえば、「今までに習った漢字を○回ずつ書く」「原稿用紙半枚ずつ書き写しをする」といった具体的な基本の学習。あるいは、興味のある分野から選んだ発展学習はどうでしょうか。たとえば、「好きな昆虫や自然の観察」や「少し長めの本を読む」「インタビューや取材した内容を家族新聞や作文にまとめる」といったこと。また家族や友人と出かける計画があれば、その記録を写真/絵日記にまとめてみるとよいでしょう。
 長期休暇だからこそできることを親子で話し合って、少し努力すれば達成でき、その成果が目で見える形に残せることを目標にしてみて下さい。1ヶ月半の休みをだらだら過ごすか、計画的に過ごすかで、2学期のスタートに大きく差がつきます。勉強だけでなく、ちょっとした家の手伝いをさせることも忘れないようにお願いします。あれもこれもと欲張らず、これだけはと思う目標に絞り、ご家族で楽しく有意義な夏休みをお過ごし下さい。(7月14日)

母の声

感謝の気持ちをこめて
 運動会の後片付けを手伝いながら、用具を手にしてみて、改めて今までの補習校関係者の方々、日本人会の方々の補習校への貢献に感動をおぼえました。手作りのゼッケンや玉入れの玉。玉入れのかごも手作りですね。どのように調達したのか騎馬戦の帽子や綱引きの綱。先人の方々の思いがつまっているような気がします。学校の規模が小さくなってしまった現在でも、こうして立派な運動会ができるのも代々の親御さんや企業の方々のご尽力のおかげですね。
 以前、松井先生から創設当時の補習校のお話を伺ったことがあります。子供たちに日本の勉強を教える場を提供したいと、親御さんはもとより、並々ならぬ企業の方々の努力があったそうです。初めは、校舎がなくコミュニティーセンターを借りていたこと。親たちがボランティアで先生役をしていたこと。企業の方と松井先生で自治体に交渉をしてくださったこと。図書室はなかったので、先生や親の車のトランクに本を積み込んでいたこと、など。全てが揃っている補習校しか知らない私には、驚きと感動でした。機会がありましたら、ぜひ松井先生のお話をもっと聞かせていただきたいと思います。
 とは言いながら、現在の私たち親も、先人の方々に負けないくらい頑張っていると自負しています。今年は七夕バザーを初めて実施しますし、幼児部も頑張っています。設立当初の山田さん、そして帰国される小林さん。小林さんは運動会の当日の司会だけでなく、何日もかけて、運動会の音楽を来年以降も誰でも簡単に使用できるように編集して下さったそうです。伊藤さんご夫妻も、長年にわたり、補習校のために並々ならぬご尽力をして下さいました。バザーに提供して下さった伊藤夫人の和菓子に、子供たちが大喜びしていたことも思い出されます。岩本歩さんとお母さんは、今学期、図書室建物の倉庫の整理を何ヶ月もかけて、してくださっています。おかげで収納がわかりやすくなりました。その他にも、私が知らぬ所で多くの方が補習校に尽くされていらっしゃると思います。
 また国際児さんも増えて、新しい風を補習校に送ってくれています。Britishパパの若々しい活躍は、補習校にとって新鮮な刺激となり、安心できる頼りになる存在になっています。また、新入生の親御さんのご協力は、大きな助けです。
 補習校全体を立体的に見渡すと、過去そして現在のみんなの力で成り立っているんだと実感できます。そして、私自身も微力ながらも補習校に貢献したいと改めて思う次第です。(高学年 母)(7月7日)