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>>>メニューページに戻る 補習校便り 2008年4月
~入学進級おめでとう ~ 田口知子
平成20年度の入学式、進級式を迎えました。生徒の皆さん、おめでとうございます。今年度は小学1年生が8名、中学1年生が1名です。小学1年生の皆さんは、これから毎週、補習校があります。皆さんは、何が一番楽しみですか。土曜日が皆さんにとって、楽しい日になるといいですね。 ウェールズ補習校は、学校ができてから、今年で28年目となります。社会に出て仕事をしている皆さんの先輩達もたくさんいます。この春、日本に一時帰国して、皆さんの先輩の仕事についてお伝えできる物を二つ持ち帰ってきました。まず画家として仕事をしているクロセシンゴ君がデザインした表紙の本、次に宝塚歌劇の舞台に立っている聖河椋さんの公演パンフレットです。二人とも補習校の生徒だった時から、イラストやダンスが大好きでした。クロセ君は俳句や文集にいつも得意の絵を描いていましたし、聖河さんは休み時間によくダンスをしていました。これらの本は、廊下に展示しておきますので、ぜひ見てください。それから、日本の大学で入るのが一番難しいと言われている東京大学の法学部に合格したといううれしいメールも、届きました。メールには「補習校で勉強したことが基本になっています」と書かれていて、補習校の中学部、高等部としっかりした生徒だったことを思い出しました。休み時間に「監督」の腕章をつけて後輩達の世話をしてくれたこともありました。西田先輩のこと、覚えているでしょうか。 このように、本校で学んだ生徒達が、自分の道を見つけてがんばっている話を聞くと、本当にうれしいです。 皆さん、補習校でしっかりと勉強してください。国語と算数、数学の勉強を通して、いろいろなことを知ってください。そして、考える力を伸ばしてください。ただテストがよくできた、問題が解けたというのではなく、本当の意味の勉強をしましょう。それは、皆さんの人生にとって役に立つ勉強なのです。仕事をする時に役立つことであり、また自分の夢を実現する道を見つけることにもつながります。先生たちも、皆さんと一緒に、これから勉強していけることが、とても楽しみです。
~ 校長として新年度の始まりに思うこと~ 田口知子
本校の教育目標がめざす子供の姿は、「きちんとした挨拶ができる子」「思いやりのある子」「自分の頭で考えることができる子」です。今年度の指導強化目標は、各教師たちが指導方針や研究課題を出し合って、教員研修テーマとして、学校としてまとまったものを設けます。校長の学校運営強化目標は、保護者と学校との連携強化と授業支援の強化です。今年度、午前中はフリーにしていただいていますので、行事の相談や教育懇談会などの時間もとりやすくなります。学校と家庭とのコミュニケーションが円滑に進むように心がけます。また先生達と相談しながら、授業の支援にも力を入れます。例えば下の学年から上の学年へと、全体を見通した体系的、継続的指導につながる情報を先生達に流したり、先生と生徒が共に生き生きと活動できる教育の場をめざします。 小、中の学校教育の役割は、一言で言えば、子供達に生きていく上で必要な力を身につけさせることにあります。学ぶ喜びや知的好奇心を引き出し、読み書き計算の基礎学力をつけ、他者とコミュニケートできる表現力や伝達能力を養うことが、人として生きる根っことなり、将来の夢の実現につながります。他者とコミュニケートできる力には、人の気持ちを想像する力や思いやりの気持ちも含まれます。これは、友達の輪の中でこそ学んでいけることです。国語学習を通して、いろいろな考えがあることを知る、お互いの考えを尊重しながら、考えをさらに深める、算数・数学の学習を通して、答えを導き出す方法や別解について考える、こうした活動は、生きる上で必要な「考える力」を鍛えてくれます。本校の教育が、知識詰め込みの受験塾と異なる点はここです。 学校運営アンケートでは、例年、生徒指導面に「厳しさ」を求める声があがります。敬語や言葉使い、礼儀、授業態度や姿勢についての「厳しさ」です。生徒にとって、教室は大切な学習の場です。授業には、教師の人間性が出ます。叱り方も厳しさも愛情も、子供達は教師の言動を見て学びます。生徒指導の基本は、授業にあります。ですから教師は、常に教育技術力を磨くために、研修し続けているのです。 そして教室学習の教育効果は、教師と保護者の信頼関係が後押しします。教師の指導方針や学校方針を十分に理解し、尊重していただけますように、お願い致します。 学校と保護者とが協力し合い、子供達が学力をつけ、人としての根っこ、つまり心も健やかに育っていくように願っています。大人の温かな目があれば、子供達はきっと安心して、健やかに伸びていけるはずです。
先週の教育懇談会は、小1から中3までのお子様を持つ保護者15名で、「日本の学校への体験入学」について情報・意見交換を行いました。体験入学の意義は、日本の学校を知る、補習校で学ぶ動機づけ、日本語力が伸びるといった点ですが、実際に体験入学をされた方から「親が子離れできる」という興味深いコメントがありました。英国では、送迎を保護者が行いますが、日本では子供だけで登下校したり遊んだりします。ですから、子供の方にも自立心が育ちます。受け入れ校からは、周りの子供達にも良い影響があると、好意的に見てもらっているようです。また中学生では、帰国子女の多い塾に通学する選択肢があるということも、教えていただきました。 小学校では、掃除や給食当番を体験したり、時期によっては運動会や遠足、参観日、健康診断、学力テストなどにも参加したそうです。中学校では、朝練を楽しんでいたという報告もありました。学習面では、補習校と違う教科書で勉強したことや、英国の学校と違って決まった時間割の中で、いろいろな科目を勉強した点が、新鮮だったようです。また最近は、小学校で英語教育が行われるようになってきましたが、どちらかというと、英語が話せることは隠したい、他の子供と違うことが嫌だと思う傾向が強いようです。国際児の場合は、自分の外見に対して敏感な一面があるので、「日本語をがんばって勉強しているんだよ」と周りに説明してあげるなど、親のバックアップが必要になる場合もあるようです。 受け入れ校の選び方や問い合わせ時期、手続き方法などの情報の他に、日本で学校に通うことを文書で現地校に伝えれば、休学許可は比較的簡単にとれるとのことです。また、小学校であれば、帰英してからの学習の遅れはあまり心配ないようです。 英国生活が7年以上になる春吉さんからは、次のようなお話をお聞きしました。「小4の1学期までは、親がガミガミ言っていた。途中から子供が自分で勉強するようになったが、やはり小1~3年までは、親がつきっきりで見てあげることが大切。勉強部屋でなく、ダイニングテーブルで、補習校の勉強を見ていた。宿題をしたり、漢字の問題を出してあげたり。現地校の勉強もあるので、通信教育は2年でやめ、補習校の宿題と公文のみに絞った。手を広げて学習が散漫になるよりは、補習校の勉強に集中したほうがよいと判断した。子供の頃、読み聞かせをしていたのが、頭にすりこまれていて、一時期漫画に浸ったこともあるが、読書もするようになった。低学年の間は、大変であるが、あのねちょうは毎週書いていた。」貴重な体験談をもっとお聞きできるとよかったのですが、「低学年時の家庭学習」については、次回の教育懇談会のテーマにとりあげたいと思います。 懇談会の最後に、日本の学校に持参した物について情報交換しました。例えば、現地校の校舎やクラスの写真。イギリスの学校のことをみんなに伝えると、日本の子供達が現地校の子供達に手紙を書いてくれたそうです。体験入学は、日英のつながりを深めてくれます。将来の可能性がいっぱいつまった補習校の子供達。日英のかけ橋としての活躍を期待しています。
(4月26日)
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