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補習校便り 2009年6月 


書く力をつけるには

田口知子

 本校では、小1から中学生まで、あのねちょうや意見文など、定期的に書くことと取り組んでいます。一般的に子供達は、「作文は、面倒だから嫌いだ」と言います。保護者の皆さんからも、「どうしたら作文力がつくのでしょうか」と相談を受けます。書く力をつけるのに、近道はありません。低学年の時から、気長に、地道に書き続けるしかありません。書くことが習慣化するまでは、アイデアと工夫で、子供達を書く気にさせることが必要です。これは、本校の元生徒の話です。低学年の間は、書くことに苦労していた子供達です。家族旅行に出かけたAちゃん。飛行機が遅れて、空港でかなり待つことになりました。この時「そうだ」とリュックから取り出したのが、日記帳でした。お母様は、Aちゃんが荷物の中に日記帳を入れていたことを知らなかったそうです。家族旅行は、わくわく体験を同時進行で書いていく絶好の機会です。電車に乗る時間が長ければ、電車の中でも、書くことができます。B君の場合は、親子げんかをして、「文句があるなら、考えを紙にまとめてきなさい。」とお母さんに言われて、発奮したそうです。何か買ってほしい物がある時は、ほしい理由とそのメリットを書かせてみるのも一つの手です。言葉で親を説得させてみるわけです。アイデア次第で、いつでも、どこでも、どんな状況でも、書く機会を作ることができます。(2009 66)


作文のネタの見つけ方

                                      


田口知子

 何年も前の話ですが、楽しい出来事があった週は、短時間であのねちょうが仕上がるので、毎週、何か一つ、お楽しみを作っているというお母様がいらっしゃいました。プールに出かけたり、一緒に料理をしたり、いろいろなことを親子でなさっていました。しかし、アイデアを考え続けるのが大変で、「そろそろ新しい手を考えなくては・・」とおっしゃっていました。作文のネタ作りは、無理をせず、「天気がよいから、寄り道をして帰ろうか」など、パッと思い立った時にやってみるのがよいと思います。「今日は、いくつの発見があるかなあ」と課題を設定するのもおもしろいでしょう。意識して周りの物を見ることができます。日常生活の中の非日常を、親子でおもしろがってみて下さい。きっと子供の心のアンテナが広がります。あのねちょうや日記を毎週、書いてはいるが、今ひとつおもしろみに欠ける、という場合は、こうしたおもしろ体験がヒントになります。その子供ならではの体験を題材に、おもしろいものの見方や感じ方が、表わせるようになるといいですね。(2009 613)


作文のネタはピンポイントで
                                      
田口知子

 「楽しいことが何もなかったから、作文に書くことがない。」子供たちからよく聞く言葉です。しかし作文のネタは、どこにでもころがっていて、どんなことでも、作文のネタになります。トレーニングすれば普段の生活の中から、作文のネタを見つけ出せるようになります。 日記や作文ノートを広げて、さあ何を書こうか、困った時は、まず一日のことを、振り返ってみましょう。その日、笑ったこと、嫌だなと思ったこと、友達や家族と話したこと、先生に言われたこと、がんばったと思えること、がんばれなかったこと、大変な思いをしたこと、など、何か一つを選びます。例えば、笑ったことについて書くとします。おそらく、その場面は時間にすれば、5分程度のことでしょう。その一こまを、表現していくのです。いつ、どこで、誰と、どんなこと()に笑ったのか、どうして笑ったのか、それでどう思ったか、を順番に書きます。短時間の出来事を、詳しく書くために、その時に誰がどんなことを言ったか、会話文を入れたり、周りの様子を思い出して説明したりします。つまりある出来事をピンポイントで、詳しく書く練習です。それでもなかなか文章が出てこない場合もあるでしょう。しかし、それが練習なのです。継続すれば、こんなことでも、ネタになるのだというコツがつかめます。運動会が終わると、運動会の感想を作文(あのねちょう)に書くことがよく宿題に出ます。一般的に子供たちは、朝起きて何をして、どんな種目に出て、お弁当を食べて、最後に「楽しい一日でした。」で作文を終わりがちです。それでは事実の羅列にすぎません。運動会の報告記事なら、各種目についての説明が必要な場合もありますが、作文(日記)の場合は、ネタをピンポイントで絞り、そこを詳しく書くことでこそ、読んでおもしろいものになります。そのコツが分かるまでは、周りからのアドバイスと練習を続けることが大切です。(2009 620)

運動会の後で                           

田口知子

 先週は、お天気に恵まれ、楽しい一日となりました。日本人会と保護者の皆様には総出で、事前準備や当日の係などを担当していただき、ありがとうございました。全てが大変スムーズに行われ、改めて、協力体制の良さを実感しました。今までに蓄積されたノウハウに、工夫を重ねた賜物なのでしょう。本校の運動会は、学校行事であると同時に、日本人同士の親睦を図るためのイベントでもあります。大人と子供が一緒にスポーツを楽しめる、かけがえのない一日になっています。また教師一同、子供たちに日本の運動会を体験させてあげられることを、大変幸せに思っています。 今回は、子供たちが心を一つにして、応援ができるように、教師からも働きかけながら、競技を進行しました。私も子供達の輪の中で身近に子供たちの一生懸命な姿を見ることができ、とてもすがすがしい気分に浸りました。だからこそ、こうした運動会が多くの人の手によって成り立っていることを、きちんと伝えておきたいと思い、閉会式でそのお話をしました。声をかければ、高学年の子供たちも喜んで机運びなどの片付けをお手伝いしてくれたと思うのですが、クラス写真を撮っている間にその機会を逃してしまいました。今までに、運動会の最後に全員でゴミ拾いや片付けを行ったこともあります。今回は、グラウンドにはほとんどゴミは落ちていませんでしたが、片付けをしていて、何か気づかれたことがありましたでしょうか。みんなが解散した後も一時間ほど、十人ほどの子供たちが、みんなで仲良く、なごりおしそうに遊んでいました。テントの業者が撤収に来るまで待っていてくださった保護者の皆様にも、最後まで目配りいただき、感謝しています。(2009 627)